「文章力を磨く基本練習は、名作を書き写すこと」
何度も聞いてきましたが、実際にやっている人の話を聞くと、言葉の深みが増します。
読売新聞の竹内政明さんは、取締役論説委員となった今も、2日に1度のペースで、井上靖全詩集に収録されている「北国」の一部をノートに書き写すと言います。1955年生まれなので、今年で62歳。
日々の調整を欠かさない姿は、アスリートのようですね。
ジャーナリストの池上彰氏は、NHKの記者時代、デスクに直された記事と大ベテランの記者が書いた記事、全国版のニュース記事の計3つを書き写していたと言います。
書き写すことが基礎力の向上になり、続けることで自然と自分の文章も形になっていくと語っていました。
元ネタは「書く力」
- 作者: 池上彰,竹内政明
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2017/01/13
- メディア: 新書
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文章の具体的な練習法の他にも、話題の素材と素材をつなぐブリッジや表現について。さらには、悪文をぶった切ってみたり、さまざまな角度から「書く」ことについて語られています。読売新聞取締役論説委員・竹内政明とジャーナリスト・池上彰が対談形式で文章術を語る「書く力」。例文も豊富で、語り口調なので読みやすく、おすすめです。