ヘコんだ時に本読みますか?

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「あぁ、ダメだ」と感じたときに、読書をすることによって、復帰した体験って在りますか。


あるとき、読書のすばらしさを伝えようと思い、そんな読書体験を探していました。僕自身は、あまり本の虫という感じではないので、「本によって九死に一生を得た」みたいな経験はありませんでした。


友だちに、「好きな本ある?」「ヘコんだときに本に助けられたなっていう経験ある?」って聞いて回りました。多くの人が「あるよ」って答えてくれ、さまざまなエピソードを教えてくれました。「へぇ、こんな経験があったんだぁ」と思うような人もいて、すごくおもしろかったのですが、僕が求めていた話とは違いました。


ヘコんだぜっていう瞬間に、読書を踏み台として、気持ちを上向きに変えていった、そんな、「初めに読書」という話はありませんでした。テレビや映画などの動画、洋楽や邦楽などの音だと、「困ったときにCDをかけた」「傷心したときに、なんとなく散歩していて、このミュージシャンの曲を耳にした」ということはあるのですが。


自分から能動的に情報にアクセスする読書と、向こうから尋ねてくれる受動的な動画、音楽とは、大きな違いがあるということを実感しました。それって、「入り込んでくる情報」によって、気持ちも左右されることがあるっていうことですよね。


能動的読書体験は、自分で意味を理解するスピードもコントロールできるので、むかついて怒ったり、感動して涙したときも、その感情をじっくり味わい、場合によっては、その部分を読み返して再現したり、感情の時間の流れがゆっくりとできるところも興味深いです。もちろん、どんなにマイペースで読んでも、ミスリードされたり、だまされることもあるんですけど。ま、結論としては情報の中身が大切で、媒体は手段だから、その時々で使い分ければいいんですけど、楽かどうかだけでなく、その特徴も理解しておきたいなと思いました。


なんか、とりとめも無いですが、きになったので…。