誕生日じゃない日おめでとう

unbirthday

(誕生日じゃない日)

 

 初めてこの言葉を聞いたのは、中学校の英語の教科書でした。不思議の国に迷い込んだアリスが、卵人間・ハンプティダンプティと出会います。そのハンプティダンプティの締めているネクタイは、unbirthdayでもらったプレゼントでした。ハンプティダンプティは、誕生日じゃない日は、年に364日もあるんだぞと、自慢します。

 元々の話は「鏡の国のアリス」みたいです。

 

一般の人にとって大切な誕生日と同じように、大切なunbirthday。彼は日々を楽しく暮らしているんでしょうね。

 

 僕たちにとっても、誕生日以外にも、普段と違う日ってありますよね。元旦、入学式、遠足の日。

 

 しかし、特別な一日といっても、同じように太陽が昇り、いつもと同じ夕日が輝き、夜が訪れます。

 

 元旦も旧正月を大事にしている人には通常の日だし、入学式も、遠足も、関係ない人には、あったことさえわからない、365分の1の日です。

 

 その人との関係、思い入れによって、その日が変わってしまいます。1年の間に、特別な日が1日でも多く訪れたらうれしいです。でも、ハンプティダンプティのように毎日、同じように祝うと、また、それが日常になってしまう。難しいです。

 

 そんな惰性を崩し、きょうを特別にする方法を、昔からみんながやっていたことに、気がつきました。

  それは、「きょうに名前をつける」こと。

 

 きょうは、節分。

 子どもと豆まきをして、楽しい一日を過ごせたことを、鬼に感謝します。